kodama Gallery
池谷保

Press Release
 拝啓 時下益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
 児玉画廊(京都)では11月28日(土)より12月26日(土)まで池谷保個展 「基本の復習と予習」を下記の通り開催する運びとなりました。  池谷はグループショーのシリーズ "Ignore Your Perspective" やアー トフェアなどで断片的に紹介してきた後、昨年11月に初の本格的な 個展「入れかわる」(児玉画廊|東京)において本格的にデビューし、 油彩による、立体的なマチェールに対する独特のアプローチとその世 界観によって、2009年VOCA展(上野の森彫刻美術館)への出展、トヨ タアートコレクションへの収蔵など、精力的な活動を続け、注目を得 ています。
 池谷のペインティングにおける、まるで渦巻きやカーテンのドレープ のような動きのあるイメージ、多彩な色彩が渾然一体となる画面構成、 油絵具を重厚な色彩の塊として、あるいは無数の粒状の突起や畝のよ うな立体的な線描としてキャンバス上に塗り込めていく、その力強い 表現は見る者を惹き付けて止みません。
 池谷にとって「基本」であり「復習」となる以前から繰り返し試みて きた油絵具の造形的な描画法、つまり、これまでは前述の手法毎に別 個のシリーズ的な展開をしてきたのに対し、まさに「予習」と言える のが今回発表される新作に見られるより複合的な表現あるいは新たに 試みる手法ということになるのでしょう。立体的な曲線がうねるよう な表現と、色の塊を重ね合わせて色彩を構成して行く手法とが合わさ ったような作品や、画面全面に上から垂らされた油絵具の層が、どろ どろと溶岩がゆっくりと重なりながら固まっていったような粘っこい 流動性を感じさせる重厚な作品、絵具の固まりを重力に逆らうように キャンバスに貼付けた半立体的な平面作品の連作など、オイル・オン ・キャンバスとは言いながらも、その姿勢はもはや平面のそれを凌駕 しつつあると言えるかも知れません。
 より強烈にかつ多様性を増した色彩と構成、密度と質量を伴った油絵 具の層が作り出す有機的な質感による、こちらへと突き刺さるような 存在感は圧倒的です。つきましては本状をご覧のうえ、展覧会をご高覧、ご宣伝を賜ります よう、何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
2009年11月
児玉画廊 小林 健



記:

作家名: 池谷 保 (Tamotsu Ikeya)
展覧会名: 基本の復習と予習
会期: 11月28日(土)より12月26日(土)まで
営業時間: 11時−7時 日・月・祝休廊
オープニング: 11月28日午後6時より


同時開催:Kodama Gallery Project 20 阿波野由起夫


お問い合わせは下記まで

児玉画廊|京都
〒601-8025 京都市南区東九条柳下町67-2
T: 075-693-4075 / Fax : 075-693-4076
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